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食べる量を「増やしたら」40kg痩せた話:救急車から生還した50代の真実

極端な糖質制限で体がフリーズした過去。不自然な「引き算」をやめて辿り着いた、体と仲直りする仕組み。

皆さま、こんにちは。よりこです。
今週の金曜日も「動くよりこ」の映像と共にお届けしています。
画面の向こうの皆さま、今日もお茶を片手に、のんびりとした気持ちでお付き合いくださいね。

今日お届けする内容は、今だからこそ笑って話せる、でも当時は本当に必死で、命からがら辿り着いた「食べる量と代謝システム」のお話です。
まずは、こちらの図解で全体像をパッと眺めてみてください。

「ご飯を抜けばいい」という、知識ゼロからのスタート

今でこそ「未病栄養コンサルタント」なんて名乗っていますが、私がダイエットを始めた当初は、本当に何も知りませんでした。
95kg、ほぼ100kgあった私は、「とにかくご飯を抜けばいいんでしょ?」という極端な制限からスタートしたんです。

その後にSNSで猛勉強して辿り着いたのが、徹底的に糖質を排除して脂質をエネルギーにするという、断糖高脂質ダイエットでした。
始めた最初の1ヶ月半で、するっと8kgほど落ちたんです。
あの時の「これで痩せられる!」という高揚感、今でも鮮明に覚えています。
いわゆる、ダイエットハイ状態でした。

しかし、その高揚感の裏で私の体の中ではとんでもないシステムエラーが静かに進行していたのです。

1日140gのタンパク質を詰め込む不自然な重労働

ルールでは「カロリーを落とさないために、タンパク質と脂質をたくさん摂る」とありました。当時95kgの私に必要なタンパク質は、計算するとなんと1日140g以上。
これを毎日、お肉やお魚だけで食べようとするともうお皿の上がものすごいボリュームになります。

そこにさらに、重たい脂質(牛脂や生クリーム)をたっぷり合わせる。
お腹は空かないんです。でも、食事自体が「重くて、美味しくなくて、本当に喉を通らない」。
仕事の忙しさもあって、夜にその食事を用意して詰め込むこと自体が、私にとって大変な重労働になっていきました。

何より辛かったのは日常生活との不整合です。
お友達や家族との外食はほぼ全滅。
居酒屋さんに行っても、刺身のツマや枝豆、味のついていない肉の塊を必死に探して食べる。
周囲に「そんなに食べなくて大丈夫?」
「もっと普通に食べなよ」
と心配されるたびに、申し訳なさと誰にも言えない孤独感で心がすり減っていました。

糖質をゼロにしたことで、食物繊維もビタミンもミネラルも、私の体からは全部抜けてしまっていました。
それを補うために、毎日手のひらいっぱいの不自然なサプリをジャラジャラと飲む日々。
「痩せるためには、我慢しなきゃいけない」
そう信じて自分を追い詰めていましたが、体はとっくに限界を迎えていたのです。

2020年夏、職場で突然倒れて救急車へ

そして、ついにその時が来ました。
ある夏の日に熱中症を何度も繰り返し、ついに職場で突然倒れて救急車で運ばれたのです。
診断は過呼吸。そして救急車の中で血圧を測ったとき、救急隊員の方が「右腕、血圧が低すぎて測定できません」と困惑した表情を浮かべました。
高血圧を治したくて始めたはずなのに、極端な引き算のせいで、私の体のシステムは完全にフリーズして、省エネモードの底に沈んでいたのです。

「この不自然な食べ方は、私の体には絶対に合っていない」

救急車の中で、冷や汗をかきながら、命の危険と共にそう痛感しました。
そこから私は、外側の優秀なルールに自分を合わせるのをやめました。
SNSのダイエット仲間や、信頼できる専門家の方の言葉に耳を傾けたのです。

「不自然にこねくり回さずに、自然の恵みを素直に受け取るのが一番シンプルで良いんだよ」

その言葉が、暗闇の中にいた私にパッと光を当ててくれました。
大量のサプリで埋めるのをやめて、朝ごはんに大好きなさつまいもを食べ、
おやつに甘栗を美味しくいただく。
それまで「太るんじゃないか」と怖くてたまらなかった自然な糖質(ホールフード)を、恐れずに体に増やして(戻して)あげました。

すると、どうでしょう。
フリーズしていた体のシステムが、カチッと音を立てて再起動しみるみる代謝が回り始めたのです。
体がエネルギーで満ちたおかげで異常な食欲は消え去り、夜は自然と軽い食事で満足できるようになりました。

「食べて、動く」という、至極当たり前のことを自分の体に合わせて整える。
ただそれだけで、私は最終的に40kg痩せることができました。

40kg痩せて、ゴールして終了ではないから

私のこのダイエットの旅路は、40kg痩せてハッピーエンドで幕を閉じたわけではありません。今でも私は気を抜けば太りやすいですし、体重が少し増えて一喜一憂することもあります。

でも、今の私は、自分の体型を見て自分を否定することは1ミリもしません。
どんな私であっても、それは一生付き合っていく愛おしい私だからです。
太ってしまうときの自分のシステムエラー(原因)が、今では冷静に見通せるようになりました。
だから、体重計の数値に振り回されて焦ることもありません。

当時は必死で気づかなかったけれど、あの時「自分に合わない不自然なルールを捨てて、自分の体を大切にする栄養を食べさせてあげよう」と決めたこと。
それこそが私の「自己受容」の始まりでした。

ダイエットは、自分をコントロールして支配する我慢大会ではありません。
一生付き合う自分の体とゆっくり仲直りしていくプロセスです。
ぜひ皆さんも誰かのルールではなく、あなた自身の体の声を聴いて自分に合う心地いいバランスを見つけていってくださいね。

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